2023年の低学年(1・2年生)向け課題図書に
選ばれている
「うまれてくるよ海のなか」
たくさんの海の生き物たちが
卵を産み、守って育てる様子を伝えている本です。
いろいろな工夫があるので読んでみてください。
文を読むのが苦手なお子さんも
写真だけでも楽しめると思います。
(感想文を書くとなると、文は読まないといけないですが…)
興味をもったら、文も読みたくなるかもしれません。
あらすじや読んだ感想
名言などを紹介していきます。
うまれてくるよ海のなかのあらすじ
海の生き物たちは、
それぞれ工夫しながら卵を守っているのです。
オレンジ色の卵の上にいる二匹の魚はクマノミ。
おとうさんが、卵にみずをふきつけ
卵のまわりの水が
いつでも新しくなるようにお世話をしている。
他にも
色とりどりのたまご。岩の隙間や穴の中に
産みつけられているたまご。
貝がらの中や岩の下や天井…
他にもいろいろなところに
色々な魚たちは卵を産んでいる。
外に産むだけじゃない。
お父さんの口の中に産む魚もいる。
どんなさかなが、
卵を口の中で守っているのかな?
1種類だけでなく
写真付きで紹介してくれています。
お腹から
出てくる生き物もいます。
ほとんどの生き物は、
お父さんが卵を守っているのですが
お母さんが守っているもののいる。
お腹の中だったり
殻のあいだだったり。
生まれてからも
危険がせまると
お母さんの体にあつまってくる生き物もいる。
たまごをどんなふうに守っているのか
どんなところに産んでいるのか
そして、生まれてきた赤ちゃんたちは
どんな姿になるのか
綺麗な写真とともに説明してくれている
写真絵本です。
うまれてくるよ海のなかの感想
1枚1枚の写真が鮮明で
目を引かれます。
小さな卵がたくさん出てきますが
一粒一粒見て分かるほどきれいです。
また、卵を守るために
必死に工夫して産んだり
世話をしているのも
写真からも分かります。
また、それを補うように文章も書かれているので
文を読んでから
また、じっくり写真を眺めたくなります。
海の生き物は
卵を守るのがお父さんだそうです。
なぜ、お父さんなのでしょう。
そんなこともあとがきに付け加えられています。
魚に聞くことができないので
自分で仮説を立てて、
自分で考えてみるしかありませんが
自分で疑問をもって
自分で予想して
それを突き詰めていく、
解き明かしていく力がこれからの子どもたちには必要ですね。
たくさん産んでも生き残って大人になれるのは少し
だからこそ、卵もたくさん産みつけるのですが
それを必死に守る親に
数の多い少ないは関係なく
生命をつないでいく親の真剣さがつたわってくる
そんなお話でした。
個人的にはタコのおかあさんは
卵を産んで赤ちゃんを見送って死んでしまうというところに
命を継承していくことの尊さや偉大さを感じました。
うまれてくるよ海のなか名言・伝えたいこと
だいじなだいじな卵だから
やっと、うまれてきたあかちゃんたちをみおくって、
タコのおかあさんは死んでしまう。
「だいじなだいじな」
という言葉が何度か出てきます。
赤ちゃんや卵は魚たちだけでなく
人間にだって、
どの生き物にだって
大切なものですよね。
おまけに、
産むのは命がけ。
そんなことも子どもたちに分かってもらえたら
嬉しいです。
命は尊いなと思います。
感想文を書くポイント(ここから、アプローチ!)
この本で感想文を書くのは、少し難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
感想文はあらすじというより、
主に自分の体験と絡めて書いていくのがいいので
本文は少し触れる程度で十分なのです。
自分の経験や自分と関連したことが書けるのがいいのではないかと思います。
そこで、わたしだったら…ということで
いくつかヒントを書いていきます。
魚のことが好きな人には
何かの魚を育てたことがあったり
魚が好きで色々なことを知っている子だったら
知っていることと比べたり、
新しく知ったり
もっと調べたくなったりしたことを書いていくといいですね。
夏休みなどの体験で自然の不思議を思った人には
自分の夏休みの経験をもとに
不思議だと思ったことと
その自分なりの答えなどを
この本の不思議と自分の答えなどと一緒に書くといいでしょう。
最後には、もっといろいろ不思議を見つけていきたいとか
このさき、どうしたいとか書き加えてもいいかもしれません。
単純にこの本だけの人には
この本を読んで
知ったことや不思議に思ったことを中心に
自分の経験(人間)と比べて書いても書けそうです。
どれだけ、おうちの人に大切にしてもらったか
人間も魚も動物もみんな
子どもを思う気持ちは同じだと思います。
(気持ちはないかもしれないですが…そこは、気にしなくていいと思います!)
自分の思いを大切に
経験や考えと比べながら書けるといいですね。
夏に経験したことも書き加えられそうですね。
うまれてくるよ海のなかの登場人物や出版社など
著者 | 高久至 写真 かんちくたかこ 文 |
出版社 | アリス館 |
出版年月日 | 2022年6月24日 |
ページ数 | 35ページ |
定価 | 1540円 |
対象年齢 | 4歳から |
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