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にじいろのさかなの伝えたいことや名言、あらすじを紹介。賛否両論についての考察も!

名作

にじいろのさかなは

この「にじいろのさかな」を始めとして

シリーズで出版されています。

世界で1500万部を突破している大ヒット絵本です。

学校では、図工の絵画として

にじいろの魚を描かせ展覧会で展示されることも多くあります。

また、道徳では、「親切、思いやり」の項目で取り上げたこともあります。

しかし、この、にじいろのさかなについては、賛否両論あるようです。

そんなにじいろのさかなの伝えたいことや名言

そして、否定的な意見についての考察も紹介していきます。

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にじいろのさかなのあらすじ

にじのようないろのうろこに、

きらきらかがやくぎんのうろこをもっている

にじうおとよばれるさかなが1ぴき

ふかいうみにすんでいました。

なかまが

遊びにさそっても

へんじもしないで

うろこをじまんしながらとおりすぎるだけでした。

ある日、

ちいさなさかなが

きらきらのうろこを1枚ほしいと言いました。

しかし、にじうおは

むっとして、

あっちへ行けとおいはらうのです。

それからというもの、

みんな、

にじうおがくるとそっぽをむくようになりました。

にじうおは、

ひとりぼっちになってしまったのです。

なぜひとりぼっちになってしまったかわからないにじうおは、

理由を教えてもらうために

ふかいほらあなにいるかしこいたこにあいにいきました。

たこは、

ほかのさかなに

きらきらのうろこを1まいずつあげるようにつたえました。

うろこがなくなるとしあわせになれないとおもっっていたのですが、

ちいさなちいさなうろこを

あおいさかなにあげました。

1まいだったら、惜しくないと思ったのです。

それを見て他の魚たちもやってきました。

にじうおは、

つぎつぎとうろこをあげていきました。

すると、うみじゅうが、きらきらしてきました。

そのうち、にじうおは、ほかのさかなといることがたのしくなるのでした。

さいご、きらきらのうろこが1まいになってしまいましたが

にじうおは、幸せな気分になるのでした。

にじいろのさかなの名言

めもくらむようなきらきらうろこも、

だれにもほめてもらえなければ、

なんのやくにたつだろう?

一人ぼっちになったにじうおが思っていたことです。

この時、じつはだれかがいないと

きれいなうろこをもっていても

仕方がないことに気付いていたのに…

それでもあげることに抵抗があったのですね。

自己満足ではなく

だれか、仲間がいることの

大切さに気付かせてくれます。

うろこを あげれば あげるほど

うれしく なった。

一人じめするのではなく

みんなに分け与える

伝えることの大切さを

言葉ではなく、

感情で教えてくれています。

子どもたちにも

みんなでわけることの気持ちよさを知ってほしいものですね。

にじいろのさかなの魅力

表紙を手に取った時から

目に入るきらきらの鱗。

角度を変えると見え方も変わります。

子どもたちは、きらきらしているものが

本当に好きなので

きらきらしているうろこをみると

思わず

「わー」

と声をあげて

本を手にして色々な角度からきらきらうろこを

見ていました。

にじいろのさかなが伝えたいこと

このにじいろの魚のメッセージに

私の人生を振り返り、

私の苦手なところが浮き彫りにされて

どうも反省させられるのですが

なかなか、行動にうつせず、

モヤモヤしてしまいます。

こんな大人にならないために、

子どもたちがこのにじいろのさかなの

伝えたいことを受け止めてくれるといいなと思いながら

いつも読み聞かせをしています。

さて、その伝えたいこととは

次のことではないかなと私は考えています。

分け与える豊かさ

にじうおは、じぶんの美しさ、希少性を誇りに思っていました。

でも、もっているだけではなんにもならず

それを周りに広めたことで

自分も幸せになっていきます。

独りよがりの自己満足ではなく

本当の豊かさを得るための一つの行動を教えてくれます。

実は、私はここが本当に苦手で

どうしても自分一人、自分のためにという行動をとりがちです。

毎回わかってはいるけれど…

小さいころからこんな豊かさを得られる方法を

伝えていけると人生が本当に豊かになれるだろうなと思います。

感謝されることの豊かさ

人にありがとうと言われること

喜ばれることこそが

生きていくうえで

自分自身にとっての本当の豊かさにつながることを

教えてくれていると思います。

それが、人とつながることであり

自分も幸せになれるよ!

そんなことを伝えているのではないでしょうか。

本当の美しさ

にじうおは、

始め、外見の美しさに誇りや自信をもっていたのだと思います。

そして、そこにしか価値を見出していませんでした。

しかし、他の魚の望みをかなえることを経験し

やさしさや思いやりの行動が

本当の美しさだということに気付いていったのだと思います。

周りの人の思いを気にかけることや

思いを巡らせること

それをかなえようとすること

そんな、気持ちや行動こそ本当の美しさのだと分かりますね。

にじいろのさかな賛否両論の否定的な意見について考察

にじいろの魚を調べてみると

批判的な意見もあります。

私もにじいろの魚を読んで

批判的に確かに読める部分があると思いました。

一番は、もののやり取りにフォーカスしている点なのかな…

仲間外れ

小さな魚は、鱗をもらえず追い払われたことを

他の魚たちに伝え、

みんながにじうおを仲間外れにしてしまいます。

これって、いじめですよね。

理由はどうであれ、

なかまはずれにするのはよくない。

ただ、にじうお自身も他を寄せ付けない態度を

以前からとっていたと思われるので

きっと、

周りの魚はにじうおに近づいていなかったのではないだろうか

とは思うのですが、

にじうおの感じ方が変わったのかもしれないですね。

それを思うと、もしかして

鱗をあげなかったことに何か、

にじうおの無意識的なものが働いていたのかもしれないですね。

物をあげることで結ばれる友情??

にじいろのさかなの話は、

価値や経験を分け与えるのではなく、

物をあげる。

そして、それと引き換えに

信頼?友?を得たという形になっているので

ここに疑問をもつ人は多いかもしれません。

私も、物で人をつるものでなはい

たとえ物でつながった関係は

物がなくなってしまうと失ってしまうと

伝えているので

うーん。

この、鱗をあげて幸せだったというのはどうなのかなと

確かに思えてしまいました。

とはいえ、

小さな子どもたち

例えば兄弟でもお菓子を分けるとかでも

けんかが起こります。

この絵本の対象年齢が3歳からということを考えると

子どもたちの世界では

あるあるのお話ではないかなと思います。

成長するにつれて

物で関係をつくれるものではないということも

気付いてほしいなと思いますし、

教えていかないといけないのかなとも思います。

そのためには、まず、

ものでつる親子関係でないことが大切ですね。

また、続編では

そのごのにじうおとほかの魚との関りで

もの(ここではうろこをあげたこと)だけではない

つながりも見ることができるので

シリーズの本も読み聞かせするといいと思います。

にじいろのさかなを読み終わったあとに

なぜ、にじうおはしあわせだったのか

なぜ、しあわせになったのか

聞いてみるといいですね。

途中、にじうおがうろこをあげなかったところで

にじうおは、どんなことを思っていたのかな?

小さな魚はどうおもったのかな?

そんなことを聞いてみてもいいですね。

にじいろのさかなの登場人物や出版社など

著者 マーカス・フィスター 作・絵  谷川俊太郎 訳
出版社 講談社
出版年月日 1995年11月20日
ページ数 25ページ
定価 1980円
対象年齢 3歳から
登場人物 にじうお 小さな青いさかな 他の魚たち ヒトデ  タコのおばあさん

 

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