小学校1年生の国語の教科書(光村図書)にも採用されている
ずうーっとずっとだいすきだよ。
読んだことがありますか?
ぼくがエルフィ―を思う気持ちになぜだか泣けます。
わたしは、このずうっとずっと大すきだよの伝えたいことは、
とても奥が深いと思っています。
このブログでは、簡単なあらすじや名言、感想や娘とのエピソード
伝えたいことなどお伝えしていきます。
おとなになってからも心に響く本なので
ぜひぜひ手に取って読んでみてほしいなと思います。
もちろん、子どもの読み聞かせにもおすすめです。
「ずうーっとずっとだいすきだよ」の簡単なあらすじ
「ぼく」の視点で物語は展開されます。
「エルフィ―」と一緒に大きくなった「ぼく」。
エルフィのお腹をまくらにしたり、
一緒に遊んだり色々な悪さをしたり…
しかし、
「エルフィ―」の方がずっと
「ぼく」より早く大きくなりました。
お兄さんや妹もエルフィ―のことが好きでしたが、
一番なかよしは「ぼく」で、
エルフィ―と毎日一緒に遊んだのも
「ぼく」でした。
家族もみんなエルフィ―のことは好きでしたが、
「好き」とは言っていませんでした。
言わなくても分かっていると思っていました。
「ぼく」が大きくなっていく間に、
エルフィ―は年を取っていきどんどん衰えていきます。
心配してつっれていった獣医さんにもできることは何もなく…
世界で一番素晴らしい犬エルフィ―と
「ぼく」の関りがほほえましい前半。
いつまでもエルフィーを大切にしている
思いやっていることが伝わる中盤。
エルフィ―が死んでしまったけれど、
死を乗り越えている気持ちや様子。
そんなことが絵本1冊に凝縮されています。
「ずうーっとずっとだいすきだよ」泣ける名言
ぼくだって、かなしくてたまらなかったけど、いくらかきもちがらくだった。だって、まいばんエルフィ―に「ずうっと、大好きだよ。」って、いってやっていたからね。
「ぼく」の言葉です。
私も、
言葉にするのは照れ臭いし、
「分かっているだろう」と思って
ついつい大切なことを言わずに終わらせてしまいます。
素敵な言葉はちゃんと口にして相手に伝えたいものです。
誰に言葉を届けますか?
「ずうーっとずっとだいすきだよ」の簡単な感想
伝えることの大切さ
柔らかいタッチの水彩画とぼくとエルフィ―の
素敵な関りが描かれているお話でした。
もちろん、死を扱うお話ということで悲しさは覚えます。
しかし、
わたしは
それ以上に、生きている今、
しっかりやっておきたいことを考えさせてもらいました。
命あるものは、生まれた時から死に向かって生きています。
別れは必ず来ます。
でも、生きている間に、どんな風に相手に関わるか、
関わり方によって後悔を少なくすることができるのではないかと
私は思わされました。
やっぱり、その時その時を大切に思いながら相手に関わっていく。
そして、死んでしまっても思い出や関りは無くなるものではない。
思い出を大切にしながら生かされたものはまた、
生きていく…
これくらいなら、
分かってくれるだろうと思っていても、
言葉にしなくては相手に伝わりません。
言葉で伝えることの大切さも教えてくれました。
特に、毎日一緒にいる子どもたち
(私は、みんな家を出て行ってしまったのですが…)
そして、夫(一緒にいすぎて今更感がありすぎますが…)。
また、少し離れて暮らす母。
いつまで一緒にいられるかは本当に分からないので
「大好き」と「ありがとう」を
私は伝えるようにしようと思います。
皆さんも大好きな家族や友達に素直な気持ちを伝えたくなる…
そんなお話でした。
娘とのエピソード
私の末娘は、学校でこのお話を読んでから一緒に寝る私に
「ずうっとずっと大好きだよ」
と毎晩言ってから寝るようになりました。
きっと、言葉で伝える大切さを感じたのだろうと思います。
添い寝が終わる6年生最後の日まで。
もちろん私も…ギュって抱きしめながら毎晩言い続けました。
最後の方は、
どっちが先に言ったかとかなんだか遊びのようになっていましたが…
私にとって癒される日々でした。
毎日娘と言葉で伝え合った「ずうーっとずっとだいすきだよ」は、
きっと今も娘の記憶の中で(もちろん私の心の中にも)残っています。
今度どうして始めたのか聞いてみようと思います。
絵本「ずーっとずっとだいすきだよ」の伝えたいこと
感想と重なる部分も多いかと思いますが…
私が考えた伝えたいことを以下お伝えします。
大切な人や生き物との別れは必ずあります。
でも、この本の「ぼく」は
その悲しみをいつまでも引きずることなく、
後悔や悲しみに打ちひしがれることなく
動き出しています。
そこには、きっと
自分ができる
「大好き」
を伝えていたことにあるのだと思います。
気持ちを言葉や態度で伝えること、なかなかできていません。
大切なものを失った時
後悔しないために
わたしたち(あなた)は、何ができますか?
そんなことをストレートに問われているのではないでしょうか。
絵本「ずうーっとずっとだいすきだよ」の登場人物・作者など
著者 | ハンス・ウィルヘルム さく 久山太市 やく |
出版社 | 評論社 |
出版年月日 | 1988/11/1 |
判型・ページ数 | 32ページ |
定価 | 1320円(税込み) |
対象年齢 | 5歳、6歳、7歳以上 大人 |
登場人物 | ぼく エルフィ― うちのかぞく(父 母 にいさん いもうと)となりの子 じゅういさん |
絵本「ずうーっとずっとだいすきだよ」読み終わった後に
どう感じた?どんなところが好きだった?と聞く以外にも
ぼくの一番大好きなのはどこだった?理由も教えて?
とか
最後のずうーっとずっと大すきだよは誰に伝えたのかな?
などと聞いて、読みを膨らませてもいいかもしれないですね。
私は、ママやパパと会話が広がると素敵だなと思います。
小学校1年生の教科書に出てくる絵本については、
こちらで紹介しています。
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