PR

わたしのいもうと実話の辛いラスト(結末)とは?いじめについて考える読み聞かせに

読み聞かせ

松谷みよ子さんのもとに届いた

わたしのいもうのと話を聞いてくださいという

一通の手紙

それを絵本にしたのが

このわたしのいもうとという絵本です。

実話なので、

心に迫りくるものがあります。

いじめのひどさや辛さを

読み聞かせるだけで伝えることができる本です。

道徳の授業ではいじめに関する授業をしなくてはならないので

毎年この絵本を読み聞かせながら子どもたちに聞いていきました。

そんなわたしのいもうとのラストの結末やあらすじ

読み聞かせるときのポイントなど紹介します。

スポンサーリンク

わたしのいもうとのあらすじ

4年生の妹は、

転校先の学校で

4年生だった妹は

いじめをうけました。

ことばがおかっしとわらわれ

くさいぶたといわれ

給食を配ると受け取ってもらえない

だれひとり口をきかなくなり

遠足でもひとりぼっち。

やがて学校へ行かなくなりました。

ご飯も食べず

どこかをみつめているだけ

体にはつねられたあざも

たくさんありました。

おかあさんは献身的に

いもうとにかかわり

なんとか命はとりとめました。

中学生になってもへやにとじこもったまま

黙ってどこかを見ているだけです。

高校生になっても…

鶴を折り始めただけで他は何も変わりませんでした

そして…ひっそりと命の灯を消すのでした。

わたしのいもうとの感想

わたしがこの本に出合ったのは

まさに、いじめを考えさせるのにおすすめの本と紹介されたからでした。

1年生から6年生まで

その学年の子なりに、

この絵本について

驚きながら考えてくれていました。

いじめが妹に与えた傷が

その様子が

文と絵の静けさから伝わって

読み進めるのが辛くなりました。

お母さんはどんな思いで

妹に関わっていたのかをおもうと

いたたまれなくなります。

すっかり心を閉ざしてしまった妹は

本当に心に深い傷を負ってしまい

気力もなにも奪われてしまったことに

軽い気持ちでいじめをしてしまった子どもたちが

本当に憎いと思いました。

子どもたち(大人もでしょう)を見ていると

やったことはすぐ忘れ

やられたことは結構覚えている。

軽い気持ちで行動することの

罪深さをここでも感じずにはいられませんでした。

笑いながら通り過ぎていくいじめた子たちと対照的に

静かに、家に引きこもる妹の姿が

対照的で悲しさがより伝わってきました。

あの時、

誰か一人でも妹の見方になる人がいてくれたらと思うと

いけないことをいけないと言える勇気を持ち続けることが

大切だなと思いました。

実話であることを考えると

なんで、先生は気付いてあげられなかったのだろうと

そこにも、同業者として憤りの気持ちがわきました。

自分の仕事に対しての責任感のようなものも

当時は感じずにはいられませんでした。

わたしのいもうとのラストの結末

何とか食事をとるようになったものの

生きる気力は無くなってしまっていたのでしょう。

折りづるをだまって居り続ける日々が続き

最後は静かに息を引き取りました。

折ったつるを花と一緒に入れて…

天国に旅立って行ったのでしょう。

しずかに、しずかに

最後まで淡々と事実のみをつづることで

悲しさがより際立ち

いじめの功罪を考えさせられる絵本です。

どの子も、どの人も

どこの国の人も

心穏やかに平和に過ごせることを

願わずにはいられません。

わたしをいじめたひとたちは

もうわたしを

わすれてしまったでしょうね

あそびたかったのに

べんきょうしたかったのに

という本当に最後の最後のページ

妹の無念さを代弁しているのでしょう

このページをよむだけでも

胸が締め付けられてしまいます。

わたしのいもうとの読み聞かせのポイント

読み手の解釈も

感情も入れずに、

淡々と読むのが一番ではないでしょうか?

ただ読み聞かせるのもいいですが

途中途中

妹は、どうなったと思う?

いじめた子は、どうなったと思う?

と聞きながら進めていくだけで

最後、感想を聞いて終わりで

充分子どもたちにもいじめ被害の大きさが

伝わります。

死まで至る可能性があることに

気付いて

人を悪く評価したり

いじめたりしないようにしたいという気持ちを

育てたいものですね。

わたしのいもうとの妹はなぜ死んでしまったのか死因を考えてみた

いじめにあって

生きる気力を失わされてしまったのだなと思いました。

しゃべりもしない

表情もなくなる

食べることすら一時はしなくなった妹。

人間の一番大事な生命を維持する

脳幹の部分をやられてしまったのでしょう。

うつ病もひどくなると

気力を失ってしまいます

それと同じだなと思いました。

自殺こそしなかったれど

一度受けた傷をいやすのは

本当に難しいのですね。

わたしのいもうとの登場人物や出版社など

著者 松谷みよ子作 味戸ケイコ絵
出版社 偕成社
出版年月日 1987年12月1日
ページ数 32ページ
定価 1320円
対象年齢 中学年から
登場人物 いもうと お母さん いじめた同級生

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました