わにのおじいさんのたからものは
ぼうしをかぶったおにの子という本の中の
5つのお話の中の一つのお話として掲載されています。
今回は5つ話の中で教科書にも掲載されている
わにのおじいさんのたからものについて、
あらすじや、教科書の掲載学年
お話の最後や伝えたいことを考察していきます。
わにのおじいさんのたからもののあらすじ
ある天気のいい日
オニの子が川岸を歩いていると、ぎわでねむっているワニに出会います。
オニの子はワニを見るのがはじめてでした。
声をかけても返事はないし、動かないのでしんでいると思いました。
そこで、オニの子は野山を歩いて、地面に落ちている
オニの子は、朝からホオノキの大きな葉っぱをあつめ、ワニのおじいさんところに運び
かけてあげました。
夕方になり、ワニの体が半分ほどホオノキの葉っぱで埋まったころ、
ワニが目を覚ましたのです。
どうやらワニは長い旅の疲れと安心感で眠くなって
何時間も眠ったらしいのです。
ワニを殺して宝物を取ろうとするやつから逃げてきたらしいのです。
しかし、オニの子はたからものというものがどんなものか知りません。
ことばすら知らないのです。
むかし、ももたろうがオニからたからものをもっていってから
宝物とは縁がないそうです。
オニの子が宝物を知らないと知ったワニのおじいさんは
オニの子に宝物を見せて確かめさせ、宝物をあげることにしました。
背中のしわに書かれている宝物の隠し場所を見せ、
オニの子はそれを紙に書き写しました。
地図を頼りに長い道のりをこえ
ついに×印の場所にたどり着きました。
そこは、きりたつようながけの上のいわばでした。
そこから見える景色は
なんとも言い表せないほど美しい夕焼けが広がっていたのです。
オニの子は、その景色が見られる場所を宝物だと思うのでした。
本当の宝物は…
わにのおじいさんのたからものが教科書に掲載れているのは何年生?
教育出版2、9月に「登場人物が考えていたことを想像しよう」
東京書籍3年、6月に「物語を短くまとめて紹介しよう」
というめあてで学習します。
令和6年度から国語の教科書を扱わなくなるようですが、
令和2年度の学校図書の国語の教科書3年生にも掲載がありました。
一番古くは、1989年から教科書に掲載されているようです。
掲載されたときは2年生、3年生、4年生で扱われてたようですが
最近は、2・3年生に落ち着いてきているようです。
学年にばらつきがあるのも面白いなと思いました。
扱いようによっては、幅広く読むことができるということですね。
ワニのおじいさんの宝物の最後は?
あらすじで書いた通りなのですが
紹介した話の後
最後に3行ほど付け足されています。
なんと、宝物だと思う夕日を見ながら立っているオニの子の
足元には宝物を入れたはこが埋まっているのでした。
もちろん宝物というものがどんなものかわからなかったオニの子は、
お宝について想像することもなく
そして、本当に目の前にある素敵な景色を宝物だと思っているのでした。
景色を見て宝物だと感じることができる
オニの子の感性は、純粋で素直で素敵だなと個人的には感じています。
純粋な美しさに魅了される心をだれもが
もっていたはずなのになぁ
宝物は宝石…みたいなイメージをなぜ持つようになってしまったのだろうと
ふと思ってしまいました。
ワニのおじいさんのたからものの伝えたいことは?
本当の宝物は心を豊かにするものである
ということなのかなと感じました。
また、
あなたにとっての宝物は何ですか?
最後に、問われている気がしました。
主役はオニの子であるにもかかわらず
題名が「ワニのおじいさんのたからもの」なのですよね。
だから伝えたいことは、
わにのおじいさんのたからものに秘められているのだと思うのです。
わにのおじいさんの宝物は宝石
オニの子の宝物は夕やけ
宝物は人にとってそれぞれ違う
宝物を宝物と認める心
素晴らしいと思えばすべて宝物
夕やけを宝物と思える感性は大切だなぁと思います。
そして、私にとっての宝物は
この世に存在している自分自身であり、命、健康、家族
友達、平和な毎日、当たり前の日々…
もちろんキラキラなお宝も宝物なのでしょうが
そういうものは私の中では優先順位は高くないのですよね…
まずは何を大切に生きていきたいか
そんなことも考えさせられるお話でした。
あなたにとっての宝物はなんですか?
わにのおじいさんのたからものが掲載されている ぼうしをかぶったオニの子の出版社や対象年齢など
(登場人物は、わにのおじいさんの宝物のみです。)
著者 | 川崎 洋作 飯野和好絵 |
出版社 | あかね書房 |
出版年月日 | 初版は1979年7月 現在復刻版が出版されています |
ページ数 | 63ページ |
定価 | 1760円 |
対象年齢 | 小学校低学年から |
登場人物 | オニの子 わにのおじいさん |
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