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「スーホの白い馬」は泣ける😢あらすじを簡単に、国語教科書にも掲載の絵本

教科書

教科書にも掲載されている「スーホの白い馬」。

読んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。

スーホと白馬の心のつながりを考えるとスーホを思う白馬の結末がなんとも泣けます。

そんな絵本「スーホの白い馬」。

あらすじや感想はもちろん、

スーホの白い馬を読んだ後に子どもに聞いて考えてもらいたいことなどを紹介します。

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絵本「スーホの白い馬」教科書の掲載はいつから?

光村図書出版の2年生の国語の教科書に初めて掲載されたのが1968年。

「白い馬」の題名で掲載されたそうです。

光村図書出版は国語の教科書として多くの自治体で採用されているので

多くの人に「スーホの白い馬」が知られているのではないかと思います。

すでに半世紀の間掲載され続けているというのにも驚かされます。

そんな「スーホの白い馬」についてもう少しお伝えしていきます。

絵本「スーホの白い馬」のあらすじ、馬頭琴とは? 

モンゴル民族に古くから伝わる話で、

馬頭琴が作られた由来話がもとになって作られたお話です。

馬頭琴とは、「琴」の字があるように、弦楽器です。

2本の弦で音楽を奏でます。

その弦や弓に馬の毛を利用しているようです。

楽器の一番上が、頭の形をしています。

さて、そんな馬頭琴の由来のお話ですが…

 

むかし、モンゴルの草原に歌がうまいスーホという少年がいました。

まずしいですが、はたらきものでした。

おばあさんと二人きりでくらしていました。

ある日、スーホの帰宅が遅くなり、

羊飼いたちも騒ぎ始めました。

スーホは、地面にたおれていた

生まれたばかりの小さな白い馬を抱えて帰ってきました。

スーホが心を込めて世話をしたので子馬はりっぱに育ちました。

ある晩、小さな白馬がおおかみと対峙していました。

おおかみからスーホの羊を守っていたのです。

汗びっしょりの白馬を見てスーホは感謝の言葉を述べるのでした。

ある年、競馬で一等になったものを殿様の娘と結婚させるよ言う知らせに

仲間の羊飼いが競馬に出るように進めます。

競馬に出たところ、ダントツで1位を取りました。

しかし、殿様は貧しい羊飼いのスーホを見ると約束を無視して

白馬を銀貨と引き換えに奪ってしまいます。

スーホは言い返しますが…

離れ離れになってしまったスーホと白馬は

この後どうなってしまうのでしょう。

絵本「スーホの白い馬」の感想どこが泣ける?児童の感想も

私の感想

少年のスーホは年を取ったおばあさんと二人暮らしでした。

そこに自分より若い白馬が加わり、

大切に世話をしたことでスーホにとっては本当に兄弟のような

仲間のようないなくては困る…そんな間柄になっていったのでしょう。

そして、ともに成長していったのでしょう。

白馬も生まれたばかりの頃から

一緒に世話をしてもらい

大切に育てられたことは、感じていたに違いありません。

それが、身を挺して羊を守ったことからも分かります。

殿様に、引き離された後も心はお互いに思い合い、

繋がっていたのでしょう。

隙を見て、スーホのもとに命と引き換えに戻ってきた白馬…

その時の様々な描写が秀逸で、スーホのことが大好きなのが伝わります。

 

私は、矢を悲しみをこらえながら必死で抜くスーホ…のシーンが一番つらいです。

どれだけ、悔しかったことだろうと思うと

その想いと別れに泣けてきます。

 

実際には一緒にいることができなくなってしまいましたが、

楽器になってスーホのそばにずっといられ、

心はいつもつながっているということを思わせてくれる作品でした。

私は、この話を読んで、

大切な人は、いつも忘れずに、心の中で思い出し、つながり続けていたいな。

そうありたいな。…そんなことを思いました。

 

児童の感想

2年生の子どもたちにとっては、

「白馬が死んでしまってかわいそう。」

とか、

「スーホは白優しい。」

という感想の他に、

「なぜ、奪い取った白馬を殿様がわざわざ殺してしまったのか?」

ということに疑問を抱く子も多かったです。

自分が欲しくて、手に入れたものをわざわざ殺してしまう。

欲しいものは、大切にするという2年生の正義からすると

最初に読んだ感想では読み取れない、経験のないことなのかもしれないですね。

また、「馬頭琴にしてと言ったのは、歌がうまいスーホにとって楽器になることが一番良かったのではないか。」と考える子もいました。

子どもにもたくさんの気付きや想いを抱かせることのできる作品です。

読んだ後におすすめの問い

「白馬は、とのさまのところにいた方がよかった?スーホのところに帰って来た方がよかった?」

と聞いてみると、その子なりの理由をもって答えてくれるでしょう。

 実際の教室では

死んでしまってもスーホのもとに帰ってきた方がいいという子が多かったです。

・たとえ死んでも、殿様の所で我慢しているより大好きなスーホに会いたかっただろうから帰ってきた方がよかった。

・殴られても自分を守ってくれるスーホのことが大好きだったから帰ってきた方がいいと思う。

・自分のこと(白馬)を殺せというより殿様より自分を大切にしてくれるスー帆の方がいいと思った。

・少しでも大好きな人に会えたから。

・小さいころ拾って育ててくれた命の恩人だから。

殿様の所にいた方がいいという子もいました。

・死んでしまったから。

というものがほとんどでした。

白馬は幸せだったか?

これも始めの問いと同じようなものではありますが

幸せ派

スーホに拾われて、兄弟のように育てられ、大切にされた。

死んでしまったけれど、馬頭琴になってずっとスーホと一緒にいられたから。

不幸せ派

(大好きな人の前で)死んでしまったから

死んだら何もできない

など、子どもなりに自分の考えを伝えてくれると思います。

子どもたちの色々な考えに触れることができる

スーホの白い馬が

私は素敵だなと思います。

最後は、お母さんや先生の考えも伝えて一緒に考えてみてもいいですね。

小学校2年生で掲載されている本は

こちらで紹介しています。

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