PR

おとうとねずみチロのはなし感想、あらすじ。国語教科書との違いや子どもにおすすめのポイントは?

教科書

今回紹介するおとうとねずみチロのはなしは、

5つの物語からできています。

一番ちいさなチロを中心に

おにいちゃんとおねえちゃんと関わりながら

話が展開されていきます。

おとうとねずみチロのはなしは、おもわず微笑んでしまうような

かわいい、ほっこりするお話でした。

その中の1編が東京書籍の1年生の教科書に掲載されています。

今回はおとうとねずみチロのはなしの中の「しましま」について

あらすじや感想おすすめポイントなどを紹介していきます。

スポンサーリンク

おとうとねずみチロのはなしのあらすじ

ある日、3匹のネズミのところに

毛糸で、チョッキを編んであげると

おばあちゃんから手紙がとどきます。

しかし、チロのチョッキはないと

上の子たちは言うのです。

自分が忘れられてしまっていないか心配になったチロは

おかの上に行き、

おばあちゃんが住んでいる方角にむけて

おばあちゃんを呼びました。

すると、声が繰り返されながらだんだん遠くなっていくのを聞き

声が飛んで行ったと喜びました。

チョッキを編んでもらうようにお願いしました。

数日後…

とどいた小包の中には、

青と赤のしましまのチョッキが送られてきました。

さっそくそのチョッキを着て

丘の上からお礼を言うのでした。

おとうとねずみチロのはなしおすすめポイント

純粋にお話に入り込める

がんばりやさんの末っ子チロが

過ごしている毎日をお話にしているので

小さい子が

チロと同化して

気持ちを考えたり

そうそう!!って思ったり

どうなるのかな??って考えたりしながら

読むことができる絵本ではないかと思います。

シンプルな絵

おとうとねずみチロのはなしは、ほとんど白地に黒で輪郭が描かれ

黄色の濃淡でところどころ色が付けられているので

本当にシンプルです。

シンプルなだけに、

読んだ子が自分で自由に

想像しながら色を付けていけるのではないでしょうか。

イラストは、ほんわかしていてかわいいです。

ねずみの表情が豊かに表現されているのも

イラストを見ていても飽きないところです。

おとうとねずみチロのはなしの感想と解釈

おとうとねずみのチロのはなしの「しましま」では、

おばあちゃんが二色の色のチョッキを編んでいるといったところから

お兄ちゃんが青のチョッキ

お姉ちゃんが赤のチョッキ

だから、チロのチョッキは、ないんだよと言われて

チロのことを忘れられちゃったのかと思って

心配になってしまいました。

まだ、字も書けないから

おばちゃんに手紙も書けず、

そんなところは、

字が書けない子にとっては

同じ気持ちになるかもしれないなと思いました。

字を書き始めた子には、

字が書けると素敵なことがあるんだねって

教えたくなりますね。

そんなチロが、丘の上に行き

おばあちゃんを呼ぶところは、

やまびこが小さくなって

声が山の奥まで届いている気持ちになったのでしょうね。

とどいていると信じているところも

幼いチロを思わせ思わず笑顔になります。

悲しい気持ちも

おばあちゃんにお願いを届けられたと思って

きっとなくなっちゃったんだろうなと思います。

チョッキをもらった時も

丘へ忘れずにお礼を言いに行くところなんて

本当にかわいいなと思いました。

そして、

「ありがとう。」

と言った後に

「あ、り、が、と、う」

と一言ずつ丁寧に言ったところに

チロの嬉しさや

お礼をはっきり届けたいという

そんな気持ちが表れているのかなと思います。

他にも、クリスマスにハプニングがあり

寝ないで起きてサンタさんに伝えようと頑張っていたり

思わず微笑みたくなるような

優しい気持ちになるお話がたくさんでした。

おとうとねずみチロのはなし教科書との違い

チロがおばあちゃんに向かって話したところが

絵本では「おかのうえ」

だったのに対して

教科書では「おかのてっぺんの木」です。

挿絵では、木の上から声をかけているので

「木」を付け足したのか

さらに高いところから声を届かせたいという気持ちを含めたかったから

「木」を付け足したのか…他の意図は?気になるところです。

もう一つ、おばあちゃんからの手紙に

絵本ではお兄ちゃんは青のチョッキを欲しがり

お姉ちゃんは赤のチョッキだったのに対して

教科書は逆です。

男=青

女=赤

という従来の固定概念を払拭するために

変えたのかなと思います。

今は、そういう細かい表現にも気を使いますね。

国語の授業をするときは

原点も確かめると発見することがありそうです。

「おとうとねずみチロのはなし」読んで子どもたちに聞いてみたいこと

おばあちゃんに呼びかけるそれぞれのところで、

どんな気持ちで呼びかけていたのかを聞きたいですね。

最後は、純粋に他の4編のお話も読み聞かせて

どのお話がすきだったか。

その理由を聞いてみたいなと思います。

おとうとねずみチロのはなしのデータ・対象年齢 

著者 森山 京(著)  門田 律子(イラスト)
出版社 講談社
出版年月日 1996年7月29日
ページ数 78ページ
定価 1320円
対象年齢 6歳・小1・小2
登場人物 チロ にいさんねずみ ねえさんねずみ

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました