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もうじきたべられるぼく嫌い・泣ける両意見を考察。最後の言葉、簡単なあらすじや感想も。

読み聞かせ

もうじきたべられるぼくは、

TkiTokで300万回再生され、泣けると言われた話を

書籍化した絵本です。

このもうじきたべられるぼくは、山口もえさんも大絶賛しています。

第7回未来屋絵本大賞を受賞しています。

しかし、「泣ける」という感想とは反対に「嫌い」という感想も見られます。

両極端な意見がどんな視点からあるのか私なりに考察していきたいと思います。

また、簡単なあらすじや感想、最後の言葉などを紹介していきます。

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もうじきたべられるぼくの簡単なあらすじ

もうじきたべられるということを知ったぼくは

生まれた牧場まで行き、母さんに会おうと電車に乗ります。

牧場を見つけ、昔をなつかしく思い出していると

そこにお母さんのすがたをみつけました。

お母さんに駆け寄ろうとすると

そこにはお母さんに駆け寄る子牛たちの姿がありました。

それを見て、もうじきたべられるぼくがお母さんに会いに行ってしまうと、

お母さんは悲しむのではと

電車に乗って帰ることにします。

電車に乗ったぼくに気付いたお母さんは…

もうじきたべられるぼく最後の言葉は?

ぼくは、もうすぐたべられることを分かっていて

せっかくお母さんに会いに行っても

お母さんを思って会わずに帰って行ったぼくが

さいご歩きながら思った(つぶやいた?)言葉は

せめて ぼくをたべた人が

自分のいのちを 大切にしてくれたら

いいな

でした。

なんで、こんなにぼくは自分の運命を受け入れられているのでしょう。

自分の運命にあがらわず、

そのままを受け入れ

そして相手への思いやりの気持ちをもつボクは

心が大きいなと思います。

人間に恨みもないのかな。

そんなボクの心の大きさ、

ちょっとでも小さい子に伝わるといいなと思います。

もうじきたべられるぼくの感想

大切な命をわたしたちはいただいて生きているということを

伝えたいのでしょう。

ただ、こんなにぼくは物分かりが良くて

自己犠牲的で…

最後にお母さんに会いに行っても

その幸せな風景をこわしたくない

お母さんを悲しませたくないと思って

帰って来てしまうぼくがなんだかかわいそうでなりません。

最後くらい、がまんしないで

やりたいことをやればいいのにな…

なんて思ったりもしました。

(ま、そんなこと言ったら

お話はだいなしかもしれないですね。)

それでも、相手のことばかり考えているぼくが

やっぱり切なかったです。

当たり前に、肉や魚を食べる毎日ですが

この本を読んでしまって

それぞれの動物にも命があることを考えると

(まして、もうじきたべられるぼくのように牛にも思いがあるとしたら)

気楽に食べることができなくなってしまいます。

せめて感謝して大切においしく、無駄にせず食事をしたいと思います。

もうじきたべられるぼくが嫌い?批判的な意見について考察

食育の本としては、薄い。残酷。子どもには読ませたくない。

などと言った批判的な意見もあるようですね。

確かに、ぼくがお母さんに会わずに帰ってしまう理由は

小さい子には分かるのかな?とか

そもそもタイトルの「もうじき」という言葉は

どれくらいの子から理解できるのかな?

と思うと

もしかしたら、ある程度年を取った子どもというよりは

おとなに向けての絵本なのかなとも思います。

わたしが初めて手に取った時は

悲しいというより、切ないと思うとともに

なんだか物分かりのいい牛で

それがちょっと消化不良というか

モヤモヤすると

二つの気持ちが交差したのを覚えています。

物語は作者が伝えたいことを物語に込めているので

それをどう受け取ろうと読者の自由だと思います。

ネットで調べていると

食用牛の飼われ方などを伝えているサイトもありました。

ホルスタインは生まれた時からオスは食用として育てられるのですよね。

せめて我々の口の中に入る前に

人間の都合ではなくて

牛は牛らしく気持ちよく生きてもらえたらなぁと感じずにはいられませんでした。

食べ物を大切にしてほしいという思いを子どもたちに伝えるために

どんな絵本をよんだらいいか

それは、目の前の子どもを知っているおとなが

いくつかの本の中から

目のまえのその子にふさわしいと思う本を選ぶといいでしょうね。

もうじきたべられるぼくのおすすめポイントは?

批判もあるということも考慮に入れて、それでもなお、

おすすめという観点からもうじきたべられるぼくをみていきます。

わたしの独断と偏見ですが、

一番のおすすめは優しいタッチの絵です。

絵だけ見ていると、そんな悲しいお話とは気付かないくらい

かわいい絵です。

色鉛筆で仕上げた繊細なタッチがとてもすてきです。

もうじきたべられるぼくは、

話がそれほど長くはなく、

短いので

ちょっとした時間に読むことができます。

もうじきたべられるぼくの登場人物や出版社、対象年齢など

著者 はせがわ ゆうじ作・絵
出版社 中央公論社
出版年月日 2022年8月9日
ページ数 36ページ
定価 1540円
対象年齢 5歳以上
登場人物 ぼく おかあさん

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