現在のマザー・グースと言われる
アメリカの絵本作家ドクター・スースの絵本です。
1990年に発表され、ミリオンセラーになりました。
日本での出版は2008年に出版されました。
子どもから大人まで、
何か一歩を踏み出す時に
読み返したくなる絵本です。
そんなきみの行く道の伝えたいことの解説や
あらすじ、感想を紹介します。
きみの行く道のあらすじ
おめでとう。
今日という日は、きみのためにある。
という書き出しで始まる
きみの行く道。
今、まさに
外へ出ていこうとしている。
出て行った先で
進みたい方向がなければ
無理にその方向へ進む必要はありません。
進む道を自分で決められるのです。
ただ、さらに進んだ先には
色々なことが起こります。
でも、何が起こっても
悩む必要はありません。
どんどん進んで…
あなた自身も変わるのだから…
スランプもあるかもしれない
道に迷うこともあるかもしれない
選ぶことも簡単ではないかもしれない。
でも、まっているだけでは始まらない。
そこから抜け出さないといけません。
進んでいるうちに
色々なことを分かっていくでしょう。
大切なことを…
だから、君の道を進み
山を乗り越えるために
出発しよう!
道を歩き続けるために
大切なこと、
勇気をくれる1冊です。
きみの行く道の感想と解釈
わたしは
わたしの道を選んで歩いてきたのかなと
いつも考えていました。
1本道しか提示されていなかったのですが
そこの道を進んだのは、私でした。
まさに、
今、自分で色々選べるようになりました。
でも怯えていて進めない自分がいます。
そんな今の私にも
示唆に富んだ絵本でした。
すぐに、動けるかと言われると
まだまだ立ち止まって悩んではいますが
でも、そういうこともある。
そう思わせてくれる本でもありました。
多かれ少なかれ
そういう時はあるものだろうな。
と、少し心も軽くなりました。
でも、いつかはまた
歩き出します!
大丈夫!
そんな前向きにさせてもらえる本でした。
もう第2の人生に来ている私ですら
前向きに感じることができたのですから
きっと、新しい世界に向かう若い人には
ささる絵本になるのではないでしょうか。
きみの行く道名言
どこのページを開いても
きっと、その時の読者の心に残る言葉があると思います。
ただ、今の私の独断と偏見でいくと…
人ってのは、
他人のことを見てないときもあるんです。
わたしは、どうしても
他人の評価を気にしすぎる気がして、
人の目が気になった時は
このフレーズを忘れずに
そして、時々読み返したいなと思いました!!
自分が気にしているほど
人は私を気にしていないんですよね。
ざんねんですが、
きみはときどき
ひとり試合だってしなくちゃなりません。
ほんのときどき。
ぜったい勝てない試合です。
だってきみは、
自分相手に戦ってるんですから。
わたしの場合、
時々ではなくて
しょっちゅうある気がしています。
人生って
一番の根っこの部分は
自分自身との戦いだったり
対話だったりするのかもしれないなと
思いました。
勝てない試合の場合は
思い込みなのかな?
なんて、思いました。
顔をあげて、真正面から、自分の問題にひるまず、
きみは、ぶつかっていく。
こんな強さを持ち続けている人が
さらに高みに登れるのでしょうね。
そして、本当になりたい自分やりたいことに
出会っていけるのかなと思います。
人生、終わりの時まで
ちょっとずつでも進んでいたいものです。
きみの行く道の魅力
ドクター・スースが86歳のときに発表された作品だからでしょうか
ドクター・スースが長い人生を経て
経験したからこそでしか書けない
人生で大切なことがギュッと絵本の中に
詰め込まれているのです。
人生半ばの
色々な思いが詰め込まれています。
良いこと(良い時)もあれば
苦しいこと(苦しい時)もあれば
みたくないこと(見たくない時)もあれば
すすみたくないこと(すすみたくない時)もある。
その時々に応じた場面が
どこかに書かれています。
そんなどんなところにいても
立ち返ることができる
そして、一人じゃない
今の自分でいいんだ。
そのまま明日に進んでいけばいいんだ。
そんな勇気をもらえるのが
この本の魅力ではないでしょうか。
きみの行く道伝えたいこと
新しい一歩を踏み出そうとしている人
自分の進む道が分からなくなってしまった人
自分に自信を持てなくなってしまった人
そんな人たちに
人生を歩んでいくことは大変なことです。
調子がいい時はどんどん進めるけど、
迷ったり不安になったり
立ち止まったり
前に進めなくなったり…
でも、大丈夫!
どんな山だって動かせるし
なにしろ
今日と言う日はあなたにとって
あなたのもの
あなたの山、道が待っているから
信じて自分の道を進もう!
そんな声をかけてくれている本です。
色々悩んで臆病になっているのは
自分だけではない
みんな、色々ありながら
それでも自分の道を行っているんだよ。
そんなことを教えてくれます。
そして、表紙にある色々な色の道。
あなたは、どんな色の道を歩いていくのかな?
きみの行く道の登場人物や出版社など
著者 | ドクター・スース作・絵 いとうひろみ 訳 |
出版社 | 河出書房新社 |
出版年月日 | 2008年2月29日 |
ページ数 | 48ページ |
定価 | 1760円 |
対象年齢 | 5歳からおとな |
登場人物 | きみ |
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