風のゆうびんやさんは、8つの短編作品からなっています。
その中の2番目に掲載されている「風のゆうびんやさん」が
2年生の東京書籍の国語の教科書で扱われています。
一つのお話は4ページずつで短く分かりやすいのですが
字が小さいので自分で読むというよりは、
読み聞かせをしてあげた方がいいかなと思います。
読み聞かせをするなら小さい子から読んであげられますね。
8つもお話があるので
今日はその中で教科書に掲載されている
風のゆうびんやの魅力や感想、あらすじそして、
読んだ後にどんなことを聞いてみるかなどを紹介していきます。
風のゆうびんやさんのあらすじ
風のゆうびんやさんは、
風の自転車にのってさっそうと手紙を運びます。
まずはじめに
あげはちょうのところにパーディーの招待状を届けました。
次は、犬です。
孫たちからの手紙を届けました。
次は、すずめです。
幼稚園が始まるので、そのお知らせです。
すずめの子どもたちは
幼稚園に通うことになるのです。
幼稚園はどんなところなのか
お母さんすずめに聞きながらイメージを膨らませ
幼稚園に行くことを楽しみにしています。
次はくものところです。
しかし、くもは昼寝中だったのでくもの巣の端に手紙をひっかけて置いておきました。
その後も、郵便屋さんは配達を続けるのでした。
風のゆうびんやさんの感想
話の内容自体は
簡単に理解しやすいと思いました。
擬音語がたくさん使われていて
その様子を想像しやすくなっていると思います。
私自身は、
手紙を読むときのワクワクや嬉しさを思い出しながら読み進めました。
今の子どもたちにこの気持ちは伝わるのでしょうか。
今は、手紙で何かを知らせるより
lineやSNSを使うことがずっと多くなり、
すぐに連絡も取れるようになりましたが
何が書いてあるのかとワクワクしながら封を開ける
あの少しの時間を思い出しました。
便利な世の中になりスピード重視が一層増しているような気はしますが、
開封する時の、ワクワクも年に何度かは味わえるといいな。
子どもたちにも知ってもらいたいなと思いました。
それぞれの生き物の手紙にまつわる
ちょっとしたエピソードに思いを想像できる子でいてほしいなと思いました。
風のゆうびんやさんの魅力①分かりやすい内容と繰り返し
学齢が低い子どもたちの本は
くり返しが多いですよね。
話を予想できる安心感があるのだと思います。
ただ、最後のくものところは
ちょっと変化していて
直接は届けず、
寝ているくもが目を覚ましたら
きっとすぐに気づくようにという
ゆうびんやさんの配慮もあります。
読み進める前に
どうやって郵便屋さんは手紙を渡したと思う?
なんて言って
予想しながら読み進めても楽しそうですね。
風のゆうびんやさんの魅力②土田義晴さんの絵
土田義晴さんの絵といえば
黄色いバケツシリーズが有名ではないでしょうか。
また、1年生の国語の教科書に掲載されている
はなのみちの絵本の挿絵を描いているのも
土田義晴さんです。
土田さんの絵は
ほんわか温かい雰囲気が漂い
優しい気持ちにさせられます。
他のお話も、温かいほっこりした気持ちになれる
お話ばかりなので
もし2年生でこの風のゆうびんやさんのお話に出会ったら
他の話も読んでみてください。
また、教科書が違っていて読んでいない場合は
ぜひ2年生の子たちに紹介してあげてほしいなと思います。
読んだ後に子どもに聞いてみたいこと
2年生、進級してすぐの物語教材です。
授業では
音読がメインになっているようです。
どんなふうに読むのか、
どうしてそのように読むのかを考えながら
友達と協力して考え発表をするというところでしょうか。
友達と自分の考えを伝えながら
一つの作品として仕上げていく過程が大切になりますよね。
読み聞かせをする場合は
まずは、王道の登場人物を確認し、
ゆうびんやさんの人柄(どこからそう思ったか)を考えたいですね。
ちょっと別の角度から…
あなたは、どんな生き物に、どんな手紙が来たら楽しいと思う?
手紙を書いてあげよう。
と想像させてみるのも楽しそうですね。
風のゆうびんやさんの登場人物や対象年齢、出版社など
教科書に掲載されている「風のゆうびんやさん」は、
下に紹介する1冊の本の中の一つの作品になります。
著者 | 竹下文子文 土田義晴絵 |
出版社 | あかね書房 |
出版年月日 | 2001年4月25日 |
ページ数 | 36ページ |
定価 | 1650円 |
対象年齢 | 就学前から |
登場人物 | ゆうた かずき 女の子 |
他には
みーつけた
クレヨンぞうさん
もういいかい
小さいどんぐり
おばあちゃんのまほう
おきゃくさまはだあれ
しゅっぱうしんこう!
が収められています。
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