2024年の4月から2年生の国語の教科書に登場するはるねこ。
作者のかんのゆうこさんは、2000年から作家活動を始められたようです。
私は、このお話を読んだこともかんのゆうこさんのことも知らなかったのですが
素敵なかわいらしいお話に一気に引き込まれてしまいました。
春にピッタリの明るい優しい気分になれるはるねこ。
新しく教科書に掲載されたはるねこの魅力や伝えたいこと
読んだ後に子どもに聞きたいことなどを紹介していきます。
はるねこのあらすじ
ある、春の日、あやのもとに一通の手紙ときんちゃく袋が届きました。
そのきんちゃく袋を見て
あやは去年の春さきのことを思い出します。
去年の春さきと言うのは…
いつもとちがって、全く春らしくなかったのです。
あやが家で春を待ちながら折り紙を折っていると
そとで
「こまった、こまった」
と言いながら若草色のねこが探し物をしています。
その猫ははるねこ。
毎年春を運んでいるのですが、
春の種が詰まったきんちゃく袋をなくしてしまい探しているそうです。
あやは、はるねこにどんな提案をしたのでしょう…
はるは、ぶじにやってきたかな?
はるねこの感想
表紙に登場する黄緑色の目が水色のねこが
ちょっと不気味だったので
どんなお話なのかと思ってページをめくっていったのですが、
ページをめくるたびに
わぁかわいい。
楽しい!
そんな感情をもちました。
はるねことあやが一緒に楽しみながら折り紙を折って
春を生み出していっているのがかわいかったです。
きっと、春が来るたびに
あやははるねこと一緒に春を作ったことを思い出すのだろうなと
優しい気持ちにもなりました。
ほのぼのとほっこりそしてくすっとするお話でした。
はるねこの魅力
はるねこの魅力①あやの提案
あやは、春の種をなくしたはるねこと一緒に
きんちゃくを探しに行くのかと思いきや…
あやは、はるねこに一緒に折り紙を折ることを提案するのです。
はるねこに会う前に、
あやは一人で春を待ちながら折り紙を折っていたのですが
まさか、ここで折り紙で春を折ることを提案するとは思いませんでした。
折り紙と言うところがいいですよね。
子どもたちも一緒に作りたくなるのではないでしょうか。
新学期を迎えた新しい教室、新しい出会いに期待しながら
みんなで春を作るのって
一体感がでて楽しそうだなと思いませんか?
そんなちょっとした子どもたちができることが
書かれているのが魅力だなと思います。
もちろん、一人の子に読み聞かせをしても
やっぱり折り紙を折ってみたくなりますよね。
そういう行動を生み出す本って楽しいと思います。
はるねこの魅力②表情豊かで、明るい絵
はるねこもあやも表情が本当に豊かです。
特に、はるねことあやが一緒に花を折っている絵は
目を細めていて、楽しい嬉しい気持ちが伝わってきます。
画面いっぱいにたくさんの折られた折り紙が描かれていて
その色合いも明るくて
見ているだけでも楽しくなります。
はるねこと別れた後の
あやの眠そうな表情とぐしゃぐしゃの髪の毛も
子どもらしくてかわいいです。
絵をみているだけでも春のワクワクが伝わってきます。
はるねこの魅力③葉っぱのお手紙のしかけ
表紙をめくると
題名とその下に葉っぱのお手紙が書かれています。
それが、最後の葉っぱのお手紙につながるのですが…
本文の中には、1枚目の葉っぱの内容が出てきません。
そんなちょっとした仕掛けも楽しかったです。
はるねこを読み終えて聞いてみたいこと
感想を聞くだけでも充分ではありますが
あえてどんなことを聞いてみたいかなと考えてみました。
はるねこで聞いてみたいこと①はるねこの気持ち
さいごにはるねこが、あやにお願いしたいことを
伝えた時の気持ちです。
「もじもじしながらいいました。」
と書いてあるので
なぜ、もじもじしながら言ったのかな?と
聞いてみたいと思いました。
はるねこで聞いてみたいこと②どんなときに、ひだまりの種をつかいたい?
その子その子で
どんな時にひだまりの種を使いたいか
自由に発想を広げてほしいと思います!
私は、旅行の時かなと思います。
はるねこで聞いてみたいこと③はるねこの気持ちがかわったのはどこかな?
はるの種を落としてしまって
こまっていたはるねこの気持ちが変わったのは
どこからか…少し難しいかもしれないといですが
子どもたちなりに自分の答えを見つけてくれるでしょう。
はるねこの登場人物や対象年齢、出版社など
はるねこは、ふゆねこ、なつねこ、あきねこが他にあります。
この本をきっかけに季節ごとに読み聞かせもできそうですよ。
著者 | かんのゆうこ文 松成真理子絵 |
出版社 | 講談社 |
出版年月日 | 2011年2月16日 |
ページ数 | 36ページ |
定価 | 1650円 |
対象年齢 | 5歳から |
登場人物 | はるねこ あや |
かんのゆうこさんは、
はりねずみのルーチカや、りりかさんのぬいぐるみ診療所など
シリーズで本を書かれているのでこのお話をきっかけにして、
他の本に手を伸ばすと読書が広がりそうですね。
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