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花さき山の伝えたいことや魅力を考察!道徳にも掲載の人を思う心の美しい話!

名作

花さき山の話は、多くの道徳の副読本にも長年掲載されています。

もちもちの木の絵本のコンビである斎藤隆介と滝平二郎の作品です。

お二人の作品は長く国語の教科書などでも取り上げられているので

絵を見ると、

どこかで見たことがあるというお二人の作品ではないかと思います。

道徳の本にも取り上げられている花さき山とは

どんなおはなしなのでしょう。

花さき山の伝えたいことや魅力を考察しました。

私が教室で花さき山を読み聞かせした後の活動なども

紹介します。

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花さき山のあらすじ

ある日、しっかりものの10歳の女の子あやは、

山菜をとりに山に入ったのですが、道に迷ってしまいました。

しかし、そこには見たこともないきれいな花が咲いているのでした。

そこには、やまんばがいました。

山のおくに咲いている、きれいな花がさく理由を教えてくれるのでした。

その理由とは、

ふもとの村の人間が優しいことを一つすると花が一つ咲くのだそうです。

あやは、昨日ひとつ花を咲かせたのでした。

なぜその花を咲かすことができたのでしょうか?

たくさん咲いている花は圧巻ですよ。

あやは、山からもどり山の出来事を村の人に話したのですが

だれも信じてはくれませんでした。

そこで、山にふたたび入ってみたのですが…

花さきやまの伝えたいこと

花さきやまの伝えたいことは

人を思う心の美しさだと思います。

自分ではなく相手のことを優先して考える

人のことを思う心の美しさだと思います。

人に親切にしなさいなどと言うことを言いたいのではなく

自然とそういう行為をしていることが素敵だなと

思える話ではないでしょうか。

花さき山を読んで、

思いやりの行動をとろうと伝えている

と考えることももちろんできるのですが、

自然とわきおこる

やさしい思いやりのようなものを大切にしている気が私はします。

人のことを思って行動するためには

たくさんの思いや気持ちが詰まっていますよね。

優しさや勇気、思いやりや忍耐、葛藤もあるかもしれません。

一つではない思いが複雑に絡み合って、

行動にうつされていくのではないでしょうか。

そして、人のことを思っている人の心ある行動を見て、

人は、ふるまいを美しいと感じることができるのではないでしょうか。

私は、自分のことを後回しにしてまで、人のために行動する心を

すべての人に対してもっているかと問われたら

正直もっているとは答えられません。

だから、より自分を後回しにして行動している姿を目にすると

凄いなとただただ感心したり、感動したりするのだと思います。

伝えたいことを調べていると

自己犠牲というキーワードも出てきていましたが、

自己犠牲という、無理やり自分を押し殺している感じよりは、

我慢することもあるかもしれませんが

それ以上に相手のことを慮り、相手のことを考え

相手を困らせたくない、喜ばせたい、安心させたいという気持ち

相手を思う気持ちのすばらしさ、

心の美しさを表現していると私は思うのです。

素直に子どもたちが「相手を思う行為というのは、素敵だな。」

と思える子たちになってくれたらうれしいなと思います。

花さき山の魅力①絵

切り紙を用いている花さき山の絵は力強く感じます。

黒い背景に

色鮮やかな花。

花が一面に咲いているページは

花の美しさが際立ちます。

こんな素敵な花たちを咲かせたいなと

子どもたちは思うはずです。

花さき山の魅力②方言の優しい語り口

花さき山の話のほとんどは、やまんばが、あやに話している場面です。

やまんばの口調は、優しい口調で語られ

自分に話をされているような印象を

聞いている人は受け取るのではないでしょうか。

あやが我慢していたことも

受け入れて認めてもらえている感じがしてホッとします。

兄弟がいるお兄ちゃん、お姉ちゃんは

この双子のお兄ちゃんやあやと自分を重ねているかもしれないですね。

きっと、やまんばに認めてもらって

自分も花を咲かせていると同化でき、

嬉しい気持ちになるのではないかなと思います。

花さき山の名言

「あっ! いま 花さき山で、

おらの はなが さいてるな」

最後の場面でのあやの言葉です。

「いま、花が咲いているな」という気持ちで

目のまえの子ども達も美しい心を育ってていってくれたらいいのになと

教員時代思ったものでした。

自分の行為をメタ認知できることも大切だと思いませんか?

自分の行為が美しいことだと価値づけできることも

私は大切だと思います。

最後には、自然に当たり前にできるおとなになってくれたらと

自分を棚に上げて思いました。

私もまだまだ、自分を磨く必要がありそうです。

花さき山を読んだ後には、こんな問いかけを

・自分の生活ではどんなときに花が咲くかな

・どんなことをしたら花さき山の花が咲くかな

・なぜあやに花さき山のことを話したのだろう。

・花さき山はどこにあるかな。

・花さき山に花がいっぱいさくとどんないいことがあると思う?

こんなことを聞いていました。

道徳の教科書に載っていなくても、

学年が小さくても、

子どもたちには花さき山の話を道徳の時間に読み聞かせました。

その後、模造紙に山を描き(花さき山)、

花を咲かせる活動を行いました。

誰かが見ていなくても優しい心は、

どこかできれいな花となって咲いている。

そんなことを、子どもたちが心にとめておいてくれたらうれしいですね。

花さき山の登場人物や出版社など

著者 斎藤隆介作 滝平二郎絵
出版社 岩崎書店
出版年月日 1969年12月30日
ページ数 32ページ
定価 1430円
対象年齢 小学校低学年~
登場人物 山ンば あや ふたごの男の子 おとう おっかあ

みんな

斎藤隆介・滝平二郎コンビの他の作品モチモチの木について

こちらで紹介しています。

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