2024年の低学年(1・2年生)向け課題図書。
「ごめんね でてこい」は少し長いお話ですが、
ごめんねと言うことに関しての心の葛藤や
おじいちゃんやおばあちゃんとの関りなど
子どもたちにとって、
体験を伴って
自分と比べたり思い出したりしながら
感想文を書きやすい本ではないかなと思います。
そんな、ごめんねでてこいの
あらすじや感想、伝えたいことなどを考察していきます。
感想文を書くためのアドバイス、ヒントも紹介していきます。
ごめんねでてこいのあらすじ
すこしはなれた町でひとりぐらしをしているおばあちゃんが
家のこうじをするあいだ
はなちゃんといっしょにくらすことになりました。
はなちゃんは、おばあちゃんがきてくれて
うれしくてたまりません。
おばあちゃんはその日、いろいろなおみやげといっしょに
はなちゃんのすきなひまわりをししゅうした
手作りの
ピンクのきんちゃくをくれました。
その日から、おばあちゃんははなちゃんのへやでいっしょにねます。
はなちゃんが学校にいくときは、
とちゅうまでおくってくれます。
休みのヒナ、こうえんに行って、いっしょにあそんでくれます。
帰りにはこっそり、おかしもたべます。
たのしいことも増えたのですが
いろいろ細かいことまでおばあちゃんに言われてしまいます。
言い返すと「でもね」と正しいことを言い返されてしまいます。
ある日、友だちが家に遊びに来た時、
おばあちゃんは、
あいさつができなかった友だちにまで
あいさつすることをちゅういするのです。
友だちは、おばあちゃんにおこられたから
もう遊びに行かれないかも…とはなちゃんにつたえました。
あいさつは大切だから
だれかが教えてあげないとねという
おばあちゃんの話は、正しいのですが…
はなちゃんはそんなおばあちゃんに
「ゆうちゃんのこと なんにもしらないくせに
おばあちゃんなんて、きらい!」
と言ってしまいました。
おばあちゃんは、すぐに謝ってくれたのですが
花ちゃんの気持ちはなかなか収まりません。
おばあちゃんが帰る日になっても、
そのまま別れてしまいました。
しばらく後、おばあちゃんがたおれたという電話が
はなちゃんの家にかかってきたのですが…
ごめんねでてこいの感想
私はもうどちらかというと
おばあちゃん目線でとらえてしまうので
私の率直な感想と言えば
おばあちゃんは、
はなちゃんにきらいといわれてから
はなちゃんと関わることができずに
悲しかっただろうなと思ってしまいました。
一人自分の家に戻り、
きっとはなちゃんのことをきにかけていただろうなと。
おばあちゃんがたおれた後も、
なかなかはなちゃんは来てくれず
どんな気持ちで過ごしていたのかと思うと
つらくなってしまいます。
かわいいまごが、あやまりに来てくれた時は
どれほど嬉しかったことでしょう。
今までと同じように外で遊んだり
お菓子を作ったりすることができるのかな?
できることが、できなくなってしまうおばあちゃん。
おばあちゃんと一しょにできることを
その時その時すごせることを大切にしてほしいなと思いました。
低学年の子に、
私のようなその時、その時を大切に生きていくなんて言う
感想はもてないかもしれませんね。
そこで、
次は、低学年の子ども目せんで
書いていけそうなことを考えていきたいと思います。
ごめんねでてこいの読書感想文を書くコツ3点
感想文を書くコツ1 自分もなかなか言えなかったことは?
ごめんねでてこいと同じ
ごめんねの一言がなかなか言えなかったことが書きやすいかもしれません。
子どもたちの日常にはよくあることです。
先生に怒られてごめんなさいが言えない。
家でおうちの人に、
兄弟に、友だちにけんかをした後に
自分が悪いと思ってもすぐに謝れないこともありますよね。
他になかなか断れずに困ったことや
なかなか「いいよ」って、ゆるしてあげられなかったことでもいいですね。
言ってしまえばスッキリしただろうこと
言えなかったときの心の中のようすや考えたり思ったりしたことを中心に
自分の体験をくわしく書くといいですね。
そして、言えた時の気持ちや
これからはどうしていきたいか
そんなことを書くとよいのではないでしょうか。
体験と重ねて書くのには、書きやすそうです。
感想文を書くコツ2 その時、その時を大切にしたいと思ったことは?
その時やらずに後悔したことや、後回しにして後悔したこと
あのとき、こうしておけばよかったということがないでしょうか。
後でなにが起きるかなんて誰にも分らないですよね。
何かが起こってから公開するのではなくて
今を大切にしていきたいものですね。
おばあちゃんとも、
ごめんねって言えていたら
もっとたくさん遊んだり一緒にクッキーを作ったりできたでしょうね。
でも、気付いた時から
何ができるかを考える力も子どもたちにはあるでしょうから
そんなこれからは、こんな風にしてみたいを
最後に書けるといいですね。
感想文を書くコツ3 おじいちゃんやおばあちゃんとの思い出やエピソードは?
ごめんねでてこいは、おばあちゃんとの話なので
おばあちゃんやおじいちゃんがいる人は
おばあちゃんやおじいちゃんとどんな思い出があって
どんなふうにこれからも接していきたいかを書いてもいいですね。
もしかしたらはなちゃんのように
おじいちゃんやおばあちゃんが口うるさいと感じている子も
いるかもしれません。
はなちゃんと同じように感じる子は、
素直にどんなことからおじいちゃんやおばあちゃんのことを
嫌だなと感じる時があるのか
でも、どんな時は好きなのか
おじいちゃんとおばあちゃんとどんなふうにこれから過ごしたいのか
そんなことも書けそうです。
ごめんねでてこいの名言・伝えたいことを考察
はなちゃんがおばちゃんに
「ごめんね」
を言うまでの心の中の描写が詳しく書かれていて
引き込まれます。
ごめんねは言うまでは
勇気がいるけれど、
言ったら気持ちが晴れ晴れする
そんなことを教えてくれます。
ごめんねを言ったあとは、
はなちゃんも
こんなことがしたいあんなことがしたいと
前向きになれました。
こんどは本を読んであげたいな。
あたらしく学校でならった歌もうたおう。
手紙も書こう。
おばあちゃんが元気になるように、
できることをしよう。
病院に行くまでは、
なかなか腰がおもかったはなちゃんですが、
ごめんねを言えた後は
きっと、おばあちゃんにできることをたくさんかんがえて
おばあちゃんも喜んでくれそうですね。
ごめんねでてこいの登場人物や出版社、対象年齢など
著者 | ささき みお 作・絵 |
出版社 | 文研出版 |
出版年月日 | 2023年6月30日 |
ページ数 | 80ページ |
定価 | 1320 円 |
対象年齢 | 小学1年生以上 |
登場人物 | はなちゃん おばあちゃん おかあさん おとうさん
ゆうちゃん |
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