アザラシのアニューは、2024年の低学年(1・2年生)向け課題図書です。
アザラシのなせる業なのか
絵がほんわかしていてかわいいです。
絵だけ見ると、これが課題図書?と思ってしまうのですが
内容はアザラシの生態を知る良い絵本でした。
アザラシの子どもの成長が、分かりやすく書かれています。
光村図書出版の国語を勉強した2年生は、
1年の時学習した「どうぶつの赤ちゃん」に
出てきた動物たちと比べてみても面白そうです。
動物好きの子どもにピッタリ。
分かりやすいアザラシの成長絵本です。
そんなアザラシのアニューの
あらすじや感想、伝えたいことなどを考察していきます。
感想文を書くためのポイントやヒントも紹介していきます。
アザラシのアニューのあらすじ
さむいふゆのある日
タテゴトアザラシのあかちゃんが生まれました。
アニューです。
生まれると親子でにおいをかぎ合って
お互いを知ります。
おちちをのんで成長していきます。
1週間たつと生まれた時の3倍の大きさになり
10日たつと泳ぐ練習を始めます。
2週間たつと母親は子をおいて、
北極へ移動します。
その後は、一人でえさを食べる練習をし
2週間後、アニューも北極へ向けて出発します。
無事に北極にはたどり着くことができたのでしょうか。
子どものアザラシの成長と
北極への冒険のお話です。
アザラシのアニューの感想
小学校1年生の国語で勉強した
動物の赤ちゃんを思い出しました。
アザラシの生まれてからの様子を詳しく
しかも絵本なので分かりやすく
ストーリー仕立てで楽しく理解することができました。
動物の生態について知る入門書になりそうです。
生まれてから2週間で
それも、まだ、えさの食べ方も分からないうちに
アザラシはひとりだちすることを知りました。
ある程度独り立ちするまで、
どの動物も親と一緒にいるものと思っていたのですが
アザラシはなかなか厳しいです。
北極の海に無事着くことができても
親とは会えるとは限らず
そのまま別の群れで生きていくということも知りました。
また、巻末にはタテゴトあざらしの生態についても
分かりやすく書かれていて博士気質のある
動物好きの子は、はまりそうです。
あとがきからも気付きがありました。
氷の上で子どもを産み、生後数週間生きるために必要な海氷。
地球温暖化の影響で氷の面積も小さくなっているという話。
絵本をよんで、なぜ海氷が必要なのか、
どんな役割をしているのかが分かっているからこそ
地球環境も守る必要性を感じることができました。
アザラシのアニューの伝えたいことを考察
ずばり、アザラシの成長の過程を伝えたい絵本でしょう。
生き物に興味をもつファーストステップの絵本ではないでしょうか。
また、感想にも書きましたが
地球環境を守ることの大切さも伝えてくれています。
低学年の子には
おとなが、あとがきをかみ砕いて話してあげると
感想文を書くときに環境の視点からも書くことができそうですね。
アザラシのアニューの読書感想文を書くポイント
読書感想文は自分の経験などと比べながら書くことが大切なので
自分がもし、今一人で生きていくとしたら…とか
もしかしたら、一人で留守番をするのも嫌な子がいるかもしれません。
なので、そういった自分と比べて感じたことや
一人ですごした経験などを合わせながら書くといいのではないでしょうか。
一人で北極海まで旅をするアザラシの勇敢さに
心が動かされる子もいるかもしれないですね。
そして、ちょっと背伸びして
環境問題にまで低学年なりに思いをはせることができたら
素敵だなと思います。
アザラシのアニューの登場人物や出版社、対象年齢など
著者 | あずみ虫 作 |
出版社 | 童心社 |
出版年月日 | 2023年12月20日 |
ページ数 | 41ページ |
定価 | 1650円 |
対象年齢 | 小学1年生以上 |
登場人物 | アニュー おかあさん |
2024年低学年課題図書
どうやってできるの?チョコレートについての詳細はこちらで紹介しています。
2024年低学年課題図書
おちびさんじゃないよについての詳細はこちらで紹介しています。
2024年低学年課題図書
ごめんねでてこいについての詳細はこちらで紹介しています。
コメント