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アレクサンダとぜんまいねずみ国語教科書にも掲載!魅力や感想。伝えたいことを考察!

教科書

国語の教科書にも掲載されている

「アレクサンダとぜんまいねずみ」

そんな「アレクサンダとぜんまいねずみ」の

魅力や伝えたいこととは何でしょう?

わたしなりの解釈を交えながら考察していきたいと思います。

簡単なあらすじや感想もお伝えします。

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「アレクサンダとぜんまいねずみ」の簡単なあらすじ

にんげんは、アレクサンダ(ねずみ)をみつけるたびに

おおごえでさけんだり、おいかけたりする。

ある日、アニーのへやでねずみを見つけた。

それは、ぜんまいねずみのウイリーだ。

ウイリーは、その家に住むアニーのお気に入り。

じぶんからは、動けないけれど、

かわいがってくれるから、動けなくてもいいといいます。

二ひきは、なかよしになり

アニーの目をぬすんで会って

自分たちのにちじょうをはなします。

しかし、

かくれがでひとりぼっちのときは、

アレクサンダはウイリーのように

ちやほやされたいとうらやましく思います。

ぜんまいねずみにしてもらうため

まほうのとかげに会いに行きます。

そこで、

満月の夜、

むらさき色の小石を持ってくるように言われます。

何日もひっしでさがしましたが

見つかりません。

さがしつかれたアレクサンダがうちへもどってみると

こわれたにんぎょうにはさまれて

ふるいおもちゃでいっぱいのはこにいれられた

ウイリーに出会いました。

そして

わきにむらさきの小石を見つけました。

どきどきしながらこいしをもってとかげに

会いに行ったアレクサンダが望んだ願いとは…

「アレクサンダとぜんまいねずみ」の魅力

グラフィックデザイナーでもあった

レオ=レオニの絵本の魅力のポイントは

なんといっても、

絵がきれいで

絵を楽しむことができることだと思います

アレクサンダとぜんまいねずみもまた、

コラージュで表現されています。

紙の模様を一つ一つ見るのも楽しいです。

このアレクサンダとぜんまいねずみでの

私のお勧めの場面は、

特に、満月のよるに

アレクサンダが、とかげに出会うところです。

とかげの色の鮮やかさが魅力的です。

日中に出会ったとかげと同じとかげなのに、

背景がくろになるだけで

特別な「まほうのとかげ」なんだ

ということが強調されるようでした。

もう一つの見どころ!

ぜんまいネズミは、

はさみで切ったような直線の輪郭で表現されています。

それに対して、

本物のねずみは、手で切ったような

柔らかい輪郭です。

私は、そんな、一つ一つの絵の細かいところや

工夫を見つけるのも楽しいです。

アレクサンダとぜんまいねずみの感想

自分が変わろうとしていたアレクサンダでしたが

かわいがってもらうより

一緒に過ごせる仲間を得ることができて

一番の幸せを得ることができました。

それも、持ち主のアニーに捨てられて

そのうちゴミになり、

焼却されて

命をなくしたであろう

ぜんまいねずみの命をすくったことになるのでしょう。

もしかして、

本物のねずみにぜんまいねずみを変えてしまったことは、

余計なお世話だったのかもしれないけれど…

最後の場面を見る限りでは

二人で踊りあかしていたので

わたしのように、余計なお世話だった??などと

変な心配をしなくても、

きっと二人ともハッピーになったのだと思います。

アレクサンダとぜんまいねずみの名言

おまえは だれに、

それとも なにになりたいの?

ウイリーが羨ましかったアレクサンダですが

自分の本当の望みに気付いたのだと思います。

人間にかわいがってもらうことではなく、

だれかと一緒にいること

それが、ウイリーと一緒にいることだったのでしょう。

他人を羨んでも仕方ないですね。

私も、自分が誰かの真似をするのではなく

何をしたいのか

自分自身に向き合って常に確認していきたいと思います。

自分が自分でいられるために、

どんなひとになるか

永遠の課題だなと思います。

「アレクサンダとぜんまいねずみ」は国語の教科書に掲載!

教育出版の2年生、3月教材として

アレクサンダとぜんまいねずみは掲載されています。

昭和55年度版に初めて掲載されて以来

ずっと掲載されています。

次の令和6年度版でも掲載されることが決まっています。

これも、教科書に掲載されるのに

長い間掲載されている作品になりますね。

「場面の様子や登場人物の行動に気をつけてよもう。」

という「めあて」があるので

登場人物の行動を追ったり、

気持ちの変化について考えやすい作品といえるのでしょう。

他の、教科書で勉強している子達にも

レオ=レオニ絡みで

読み聞かせをしたり、紹介したりすると、読書の幅も広がりますね!

レオ=レオニの本はたくさんあるので

私だったら、時間があったり

図書の時間だったりした時に

子どもたちの好きな本を紹介し合うかな。

そんなことをしても楽しいなと思いました。

「アレクサンダとぜんまいねずみ」の伝えたいことを考察

友情

アレクサンダは、

じぶんがかわいがってもらいたいというより

人間とも一緒にいたいという気持ちが強かったのかもしれません。

ただ、人間より、

仲の良いぜんまいだけど、

同じねずみのウイリーにより親しみをもったのかもしれません。

もしかしたら、ねずみでなくても

一緒に話をしていくうちに

相手を理解して仲良くなれたらべつのものでも

良かったのかもしれません。

でも、話していくうちに仲良くなった相手を助けたい

もっと一緒にいたい

そんな気持ちを選んだということは

分かりますね。

それだけ、大事にしたかったのだと思います。

主体的に生きる大切さ

自分で自由に行動できることは素晴らしい。

そんなことにも気付けます。

ウィリーは、

アレクサンダに自由を与えてもらった

(アレクサンダがお願いしてくれた)

という受け身ですが

自分で考えて、自分で行動できる

アレクサンダと対比することで

その素晴らしさをより感じることができますね。

ウィリーもこれからは自分で考えて行動していくのでしょう。

今まで、自分で動く…がなかった

ウィリーにとっては、

これからが、始まりなのかもしれないですね。

本当の豊かさ

与えられるだけで満足していたウイリーでしたが

友達と同等に

自分で動いて

楽しみを見つけることができ

ウイリーに自由をあげた

アレクサンダの方が最終的には幸せ、

豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。

自由そのものが豊かなのではないかな

と、わたしは思いました。

さて、

私にとって、本当の自由ってどんなことなのでしょう??

そんなことを考えさせられました。

さて、

あなたにとっての本当の豊かさは何ですか?

アレクサンダとぜんまいねずみの登場人物や出版社など

著者 レオ=レオニ  谷川俊太郎訳
出版社 好学者
出版年月日 1975年4月1日
ページ数 32 ページ
定価 1650円
対象年齢 3歳 4歳 5歳から
登場人物 アレクサンダ  ウイリー(ぜんまいねずみ) アニー

 

読み終わったら考えたいこと・問いたいこと

アレクサンダの心が変わったのはどうしてですか?

アレクサンダとウイリーの違うところはどこでしょう。

アレクサンダが一番欲しかったものは何だと思いますか。

アニーはウイリーの何が好きだったのでしょう。

アレクサンダが、最後に気付いたことはどんなことだったでしょう。

そんなことを、こどもたちと考えてみたいなと思います。

レオ=レオニの他の作品

スイミーについて詳しく解説してあるページはこちらからどうぞ。

「スイミー」伝えたいこと。教科書と絵本との違いは?あらすじ感想も。作者はレオ=レオニ
3つの出版社の国語の教科書に掲載されている「スイミー」。 レオ=レオニの代表作でもある「スイミー」。 そんな「スイミー」の伝えたいこととは何でしょう? 簡単なあらすじや感想に加えて教科書と絵本の違いなども解説します。

 

翻訳者の谷川俊太郎さんについてはこちらで紹介しています。

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たくさんの詩や翻訳を手がけている谷川俊太郎さん。 詩人、翻訳家だけでなく、絵本作家、脚本家、童話作家、作詞家と 多才な谷川俊太郎さんは、どんな家族のもとで育ったのでしょう。 谷川さんの生い立ちや 谷川さんを取り巻く才能あふれる家族、 父、母...

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