おじいちゃんがおばけになったわけは、
泣ける絵本で検索するといろいろなサイトで紹介されています。
皆さんはご存じですか。
道徳の生命尊重での最後の説話の代わりに
読み聞かせするのにもおすすめです。
突然、死を迎えてしまうと
残された方も、死んでしまった方も心残りがありますよね。
そんな両者の思いが交わる
泣けるというか、
今を大切にして生きたくなる
そんなおじいちゃんがおばけになったわけの
結末や伝えたいことを考察していきます。
読書感想文にも書きやすくおすすめの本です。
おじいちゃんがおばけになったわけのあらすじ
おじいちゃんのことが大好きだったエリック。
おじいちゃんは道でたおれて死んでしまったそうです。
エリックは悲しくてたくさん泣きました。
箱に入れられて寝ているおじいちゃん、
エリックはおじいちゃんがどうなるのかをパパに聞くと
土になると言います。
ママは天使になると言っていました。
おじいちゃんはその夜エリックのへやにやってきました。
エリックのベットのとなりにあるたんすの上にすわって
くらやみを見つめています。
しんだはずのおじいちゃんにこえをかけると
おじいちゃんもへんじをしてくれました。
そこでエリックはおじいちゃんがおばけになったとおもい、
かべをとおりぬけてもらいました。
おもったとおり、おばけになっていたのです。
わくわくするエリックですが
おじいちゃんは、ちょっと落ち着きません。
いないはずのおじいちゃんが、
エリックのとなりにいるということが。
朝、パパとママにおじいちゃんがおばけになった話をすると
悲しみにくれているとおもったパパとママはエリックの学校を休ませました。
また夜になりおじいちゃんがやってきました。
おばけのままでは困ると思っているおじいちゃん。
「この世に忘れ物があると、人はおばけになる」
という言葉を頼りにこの世の忘れ物を二人で探し始めました…
数日おじいちゃんと一緒に夜、探し物をしていると…
おじいちゃんの思い出した忘れ物とは…
おじいちゃんがおばけになったわけの感想
おじいちゃんがおばけになってエリックの前に戻ってきて
小さなエリックは、
夜な夜なおじいちゃんと
おじいちゃんがおばけになってしまった原因の
忘れ物を探しているので昼夜逆転です。
そんなエリックを
お父さんやお母さんは
気持ちが落ち込んでいると心配して
学校を休ませてしまうところは、ちょっとおもしろかったです。
読み聞かせをした時、
学校の子どもたちは羨ましがっていました。
おじいちゃんが忘れ物を探しながら
生きていた時のことを思い出すのに
特別ではない、
おじいちゃんの日常の思い出が語られているのがほっこりします。
おじいちゃんとエリックがお互いのエピソードを思い出すところは、
どれほどおじいちゃんとエリックが素敵な時間を過ごしていたのかが伝わってきます。
そんな日常の中に宝物があるのだなと思いました。
日々は流れて行ってしまいますが
そんな当たり前の日常を大事にしていきたいなと思いました。
おじいちゃんがおばけになったわけの結末
おじいちゃんの忘れ物を思い出し、
エリックとおじいちゃんが一緒に
今まで過ごしてきた素敵な日々を思い出し
お互い素敵な時を一緒に過ごしたことを確認して
お別れを言い合うのでした。
はじめは泣いていたエリックも
しっかりお別れをし
次の日は、学校へ行こう決めるのでした。
生きているから、死んだ人のことを思い出せる…
生きているからこそ、学校にも行ける。
そんな生きている意味をエリックなりに理解したのかなと思います。
おじいちゃんがおばけになったわけの伝えたいこと
おじいちゃんがおばけになったわけを読んでこの本が伝えたかったのは、
当たり前の日常は、
本当は当たり前ではないということ。
そして、生きているということはどんなことなのか
ということではないかと思います。
いつもそばにいてくれる人。
あいさつを交わし、
一緒に食事をし、
当たり前のように
「行ってきます。」
と言って出かけ
当たり前のように
「ただいま。」
と、帰って来てくれる。
毎日、帰ってくるのが当たり前と思って送り出しています。
でも、そんな当たり前の日常って
奇跡だなと思いました。
そんな当たり前の日々を過ごせていることが
生きているということなんだということが
この、やさしい物語から伝わってきます。
おじいちゃんがおばけになったわけは?
この世に忘れ物があると、人はおばけになる?
ということで、おばけになったのです。
そのおじいちゃんの忘れものを探しに
エリックと二人夜に出歩いたのでした。
そのおじいちゃんの忘れ物とは、
エリックにサヨナラを言っていないということでした。
エリックも、おじいちゃんにちゃんとさよならを言えて
良かったですね。
もちろん、ずっと一緒にいられるのが一番いいですけれどね。
闘病生活を見守りながら
別れの日を待つのもつらいと思いますが、
そういう意味では、
しっかりお別れを言えることも
幸せなのだなと感じることができます。
おじいちゃんがおばけになったわけの登場人物や出版社、 対象年齢など
著者 | キム・フォップスオーカソン(著) エヴァエリクソン(イラスト) 菱木 晃子(翻訳) |
出版社 | あすなろ書房 |
出版年月日 | 2005 年6月1日 |
ページ数 | 31ページ |
定価 | 1430円 |
対象年齢 | 3歳以上 |
登場人物 | エリック おじいちゃん ママ パパ |
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