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ふたりはともだちの最後や名言、簡単なあらすじや感想など。教科書にも掲載

教科書

アメリカの絵本作家、アーノルド・ローベルさんの作品です。

全4冊のシリーズがあり、「ふたりはともだち」はその中の一つです。

5つの短編が含まれていて

最後に掲載されている「おてがみ」は

小学校の教科書にも掲載されています。

最後のおてがみを中心に

名言や簡単なあらすじ、子どもの感想など紹介します。

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ふたりはともだちの簡単なあらすじと感想

ふたりはともだちは、5つの短編からなっています。

簡単にそれぞれのあらすじと感想を紹介します。

はるがきた

あらすじ

はるになって、かえるくんはがまくんを起こしに行きます。

げんかん先まで、引っ張り出しますが

5月のなかごろまでは、ねむっていてもいいだろうと

ふたたび寝てしまいます。

がまくんがねてしまってさみしいかえるくんは、

かべにかかっていたカレンダーを5月までやぶいて

がまくんをふたたび起こし、

春しらべに出かけて行きました。

感想

カレンダーを無理やりやぶいて5月にしてしまうかえるくん。

ひとりぼっちはさみしくて手持無沙汰だったのでしょうね。

それだけ早く遊びたかったのかな?

寝入ったばかりで起こされても

それに気付かず、カレンダーを信じるがまくんも

なんだかふたりの行動がおかしいですね。

おはなし

あらすじ

かえるくんはびょうきでベットにいます。

元気づけようとするがまくんに

かえるくんは、お話をしてほしいとたのみますが、

がまくんは、お話がなかなか思い浮かびません。

家の前をぶらぶらしたり、さかだちをしたり、

頭から水をかぶってみたり…

さいごには、かべにあたまをぶつけはじめました。

そうするうちに、

かえるくんの具合はすっかり良くなりました。

しかし、はんたいにがまくんの調子が悪くなり、

ベットに入れ替わりに入ることになりました。

かえるくんは、がまくんの今までの行動についてお話をしてあげているうちに

がまくんは眠りについてしまいました。

感想

がまくんは、一生懸命お話を考え出そうとしたのでしょうね。

でも、水をかぶったり頭を壁にぶちつけたりしてまで考えなくても…

形勢逆転でお話をしてもらう立場になって、

どんな気持ちでかえるくんのお話を聞いていたのかなぁ。

なくしたぼたん

あらすじ

森の中でなくしたがまくんのボタンをかえるくんがいっしょに探しに行きました。

色々な動物が落ちているボタンを持っていて

「きみの?」

と聞いてくれますが、

がまくんのボタンではありません。

その都度、見せてもらったボタンをポケットに入れながら歩きましたが

まったく見つかりません。

最後おこったがまくんは、

走って家に帰ってしまいました。

家のドアをしめると…

床の上にボタンがありました。

かえるくんに付き合ってもらって申し訳ない気持ちになりました。

がまくんは、ポケットにたまったボタンを

上着に縫い付けてかえるくんにプレゼントしました。

感想

なくしたと思ったら家にある。

自分の身にも起きそうです。

かえるくんへの申し訳なさから作成した

ボタンを飾りにしたジャケットのプレゼント

かえるくんに喜んでもらえて良かったなと思いました。

それにしても、

ボタンが見つからなくて

かえるくんをほったらかしで

怒ってしまったがまくん。

そんな、がまくんも受け入れているかえるくん。

お互いを理解しあっているのか

はたまた、のんびりやさんのかえるくんなのか…

そんな二人の人柄が分かるおはなしでした。

すいえい

あらすじ

ふたりは川へ泳ぎに行ったのですが

がまくんは、自分の水着姿を見られたくありません。

川から出る時に他の動物に見られたくないと言います。

言えば言うほど

動物たちが集まってきてしまいました。

川の中にいすぎて体が冷えて川から上がったところを

動物たちが、見て笑いました。

ついには、かえるくんまで。

感想

親友の友達に

「だってみずぎすがたのきみはほんとにおかしなかっこうなんだもの。」

と言って笑ってしまうかえるくん。

普通だったら、そんな友達が傷つくだろうことを言うかな?言えるかな?

とも思ってしまうのですが

ここは、親友。

包み隠さず、自分の気持ちを正直に伝えるかえるくんは、

がまくんに対して絶大な信頼を抱いているのかなとも思いました。

もちろん、言われたがまくんは怒って帰ってしまうのですが…

そのあと、どんな仲直り?をしたのかな。

それとも、そのまま何もなかったようにまた遊んでいたのかな?

素のままでいられる関係性が羨ましいですね。

おてがみ

「ふたりはともだち」の最後に掲載されているおてがみ。

小学校の国語の教科書にも掲載されているので、

このお話を知っている人も多いのでは?

あらすじ

手紙を一度ももらったことのないがまくんは

玄関で悲しそうな顔で手紙を待っています。

この時間が一番不幸せだというのです。

それを聞いて、

がまくんはおおいそぎで家へかえりました。

そして、手紙をかいてかたつむりに渡しました。

その後、がまくんの家へ戻るとがまくんはベットで寝ていました。

一緒に手紙を待とうと誘うのですが、

もう、手紙を待つのに飽きたようです。

かえるくんががまくんに手紙を送ったことを伝えると

二人で幸せな気持ちでかたつむりくんが手紙を持ってくるのを待っているのでした。

感想

がまくんを思って手紙をかくかえるくん。

かたつむりくんに手紙を託すところがなんとも間抜けですが

なかなか来ない手紙を

今か今かと二人で待っている時間も

幸せにひたれる素敵な時間だったのではないかなと思います。

来ると分かって待つ安心感もありますよね。

子どもたちの最初の感想

なんで手紙を届けるのをかたつむりくんにまかせたのだろう。

なんでかえるくんは、自分で手紙をださなかったのかな。

夜にこっそり、自分でポストに入れてもよかったと思う。

がまくんは、お手紙が一度も来なかったのに

かえるくんがお手紙を出したから優しいと思った。

カタツムリ君がすぐやるぜ。といって4日かかったのが面白かった。

なんでカエルくんは、手紙を出したことや中身まで言ったのか

どうしてカエル君は、蒲君に自分が手紙を書いたと言ってしまったんだろう。

ふしあわせだったのに、かえるくんが内容を話したらふたりともお手紙を幸せそうな気持で四日待っていたのがすごいと思いました。

名言~最後の「おてがみ」の中から~

しんあいなる がまがえるくん。

ぼくは きみが ぼくの しんゆうで ある ことを

うれしく おもっています。

きみの しんゆう、かえる。

おてがみの前の

4つの短編を読み進めて

さいごの「おてがみ」で

このことばを読むと

ほんとうにお互いを思い合っていて

おたがいにとって大切な親友なんだろうなぁということが伝わってきます。

教科書けいさいの「おてがみ」だけでなく、

全部を通して子どもたちに出会わせたいお話です。

おてがみを掲載している教科書会社と学年

光村図書出版と東京書籍では2年生で掲載しています。

また、教育出版では3月の教材として1年生で取り上げられています。

小学校の国語教科書が4社であることを考えると

かなりの子どもたちが、

この「おてがみ」を知っていると考えられますね。

また、

取り上げられている学年が違うということも

興味深かったです。

1年生の教材としては少し長そうな気もしますが

最後のまとめの教材としてあつかっているのかもしれないですね。

ふたりはともだち登場人物や対象年齢など

著者 アーノルド・ローバルさく 三木卓やく
出版社 文化出版局
出版年月日 1987年3月31日
判型・ページ数 64ページ
定価 1045円
対象年齢 5歳~(読んであげるなら5歳から、自分で読むなら小学生~)
登場人物 (はるがきた) がまくん、かえるくん
登場人物 (おはなし) がまくん、かえるくん
登場人物 (なくしたぼたん) がまくん、かえるくん、すずめ、あらいぐま、
登場人物 (すいえい) がまくん、かえるくん、かめくん、とかげたち、へび、とんぼ、

のねずみ

登場人物 (すいえい) がまくん、かえるくん、かたつむりくん

がまくんとかえるくんシリーズの本を年代順に紹介

ふたりはともだち(1972年11月10日)

ふたりはいっしょ(1972年11月10日)

ふたりはいつも(1977年5月15日)

ふたりはきょうも(1980年8月17日)

ふたりはずっと かしこいちえのことばしゅう(2021年2月27日)

「がまくんとかえるくんシリーズ」のベスト盤で

がまくんとかえるくんが登場して50周年の時に発売されました。

の3冊がありそれぞれ4~5つの物語が収録されているので

読書を広げるのに、他の本を読んでみるのもおすすめです。

小学校2年生で掲載されている本は

こちらで紹介しています。

2年生国語教科書(光村図書)に掲載されている絵本おすすめ5冊を紹介
光村図書の2年生の教科書の物語文では絵本から5冊の本が掲載されています。 そんな5冊を紹介します。 2年生になる前に出会っている絵本もあるかもしれないですね。

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